数学好き社員たちによる社内チャットを淡々と公開します。
名無しの数学好き1
問題:
理想的な面のサイコロを振ったとき、出目が偶数となる確率はですが、
(任意の自然数)個のサイコロを振ったとき、
出目の和が偶数となる確率は?
この話けっこう続きます。気長に投稿する予定です。
名無しの数学好き2
一様分布は畳み込めなくて分布の形がどんどん変わるんですよね・・・
からを超えない最大の偶数まで和を取る必要がありそうですね。
Σ_{k: even, >=0 and <= n}nCk (1/2)^n
名無しの数学好き1
個のサイコロの目の和が偶数となれば良いので、例えばの場合、
の場合なども該当します。
名無しの数学好き2
それはの場合ですね。「奇数が出る回数」が偶数。
名無しの数学好き1
解答です。
▼出目の和が偶数となる確率
名無しの数学好き1
同様の流れで、個のサイコロの目の和がの倍数となる確率が個のサイコロの目の和がの倍数となる確率がとなることがわかります。(前者だけ解答載せます)
▼3の倍数となる確率
名無しの数学好き1
ここまでの話をまとめると、個のサイコロを振ったとき出目の和がの倍数となる確率は、の倍数となる確率は、の倍数となる確率は、また当然ながらの倍数となる確率はである。
この流れだと、の倍数となる確率は、の倍数となる確率はなのかと思う。
しかしこれはで考えると、の倍数となるのはのみでありの倍数となるのはのみであるから、確率はともにである。
なぜとでは冒頭の法則から外れるのか?
ここでやっと問題提起できました。考察してみると結構面白いです。(続きの投稿は来週?)
名無しの数学好き2
なんでコイン投げないんだろ、って昨日思ったんですがサイコロにしたのはそういう理由なんですね。
名無しの数学好き1
先に、の倍数となる確率の式を書いてしまいます。
▼4の倍数となる確率
今までの話からは想像し難い式が出てきます。
自分も最初に見たときは本当に正しいのかと思いましたが、簡単な計算で次の要求を満たしていることがわかります。
名無しの数学好き2
で割った余りの推移を表すの行列を対角化して、収束の様子を表すとこうなるんでしょうね多分
名無しの数学好き1
流石です。
この後2通りの解法を提示する予定なのですが、もう気づかれたのですね!
【集え!数学好き社内チャット】確率の問題でcosが登場!? その2interprism.hatenablog.com
に続く!